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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科58巻7号

2004年06月発行

文献概要

特集 前立腺生検の最前線

前立腺生検の方法:6,10か所生検

著者: 石塚修1 西澤理1

所属機関: 1信州大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.495 - P.499

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要旨

 6か所生検法は最も普及した前立腺生検法である。その後,前立腺の末梢域,移行域などのZoneの概念を入れた6か所生検の変法,10か所生検法が行われるようになった。われわれの施設では現在,経直腸的な10か所生検法を行っているが,従来法と比較して最も癌の検出率に差が生じたのは,PSA値の低い症例であった。移行域の生検の有用性については,生検後の副作用と癌の検出率が低いことより推奨しない報告が多いが,これらの報告は対象症例のPSA値に幅があり,解釈には留意が必要である。また,移行域のみから検出される癌は症例が少ないため,その性質を特徴づけることは現在のところは難しいように思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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