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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科58巻7号

2004年06月発行

文献概要

特集 前立腺生検の最前線

前立腺生検の方法:Saturation biopsy

著者: 武藤明紀1 小野久仁夫1 佐々木光晴1 小林孝至1 菅野理1 今井佐知子2 笹生俊一2 星宣次12

所属機関: 1山形県立中央病院泌尿器科 2山形県立中央病院病理部

ページ範囲:P.501 - P.508

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要旨 2003年10月から2004年11月までに仙骨麻酔下に平均20.7(10~40)か所の経会陰的saturation biopsyを409例に行った。直腸診で癌を疑わせる部位は追加生検を行った。409例のPSA値,前立腺容積のrange,各々の中央値,平均値はそれぞれ,0.7~335ng/ml,10~160cc,6.3ng/ml,39cc,12.2ng/ml,44cc。前立腺体積を生検個数で割った値(1生検体積)で分けて検討した。409例の癌検出率は31.8%。Gleason score≧7の癌は130例中99例(76%)。1生検体積≦1:57.1%,1< ≦1.5:51.1%,1.5< ≦2:31.0%,2<:17.3%の検出率で,密に生検した群の検出率が高い。4≦PSA<10の225例では癌検出率24.9%。1生検体積≦1:72.2%,1< ≦1.5:45.8%,1.5< ≦2:17.2%,2<:10.9%の検出率で1生検体積≦1の群で高率で,この群のGleason score≧7は13例中11例(84.6%)であった。合併症は2~3日の入院を要した急性前立腺炎3例であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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