臨床泌尿器科58巻8号

2004年07月発行

綜説

上部尿路結石に対する経尿道的内視鏡下治療

著者： 松岡啓¹

所属機関： ¹久留米大学医学部泌尿器科

ページ範囲：P.561 - P.570

文献概要

要旨　現在，ほとんどの尿路結石は体外衝撃波結石破砕術（ESWL）により治療が行われている。しかしながら長期に介在した結石や大結石，ESWL無効結石，尿路閉塞による二次性結石などは内視鏡による治療が必要である。また，最近では内視鏡や周辺機器の発達と内視鏡技術も進み，上記以外の尿路結石に対しても内視鏡治療はESWLよりも効果的で経済的な方法となりつつある。そこで本稿では上部尿路結石に対する経尿道的内視鏡治療について種々の破砕機器を含め改めて考えてみた。