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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科58巻8号

2004年07月発行

症例

一部自然排石により排尿障害をきたした前立腺結石

著者: 古野剛史12 作田剛規1 野々村克也2

所属機関: 1留萌市立総合病院泌尿器科 2北海道大学大学院医学研究科腎泌尿器外科

ページ範囲:P.625 - P.627

文献概要

 症例は76歳,男性。排尿困難と尿道閉塞感を主訴に初診した。視診にて外尿道口に,KUBで前立腺部にそれぞれ結石を認め,嵌頓結石摘除と経尿道的砕石術を施行した。前立腺部には一部尿道粘膜を残し空洞が形成されていた。術後排尿状態は良好であった。結石成分はリン酸カルシウム75%,炭酸カルシウム25%で,前立腺結石の自然排石例と考えられた。比較的大きな前立腺結石を認めた場合は排尿状態なども考慮に入れた診察が必要と思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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