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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科58巻9号

2004年08月発行

セミナー 泌尿器科における漢方医学 6

女性の泌尿器疾患と漢方医学

著者: 関口由紀1 窪田吉信1 井上裕美2 小菅孝明3 山口力威3

所属機関: 1横浜市立大学大学院医学部泌尿器病態学 2湘南鎌倉総合病院婦人泌尿器センター 3ベイサイドクリニック(横浜)東洋医学センター

ページ範囲:P.677 - P.683

文献概要

要約:女性の下部尿路症状(LUTS)の原因を,1)骨盤底筋群や,骨盤底を構成する靱帯の脆弱化や欠損,2)脳や脊髄などの機能障害,3)膀胱上皮の脆弱性の3つに分類した。それぞれは,軽症のうちはすべて神経性頻尿と片付けられてしまう可能性があるが,西洋医学的に明らかな病態となると,1)は性器脱や尿失禁,2)は神経因性膀胱,3)は間質性膀胱炎と認識されるようになる。それぞれに対する漢方方剤としては,1)補気剤+駆瘀血剤,2)補腎剤,3)水滞治療剤+冷え治療剤が有効である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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