文献詳細
原著
文献概要
2001年度および2002年度の前立腺特異抗原(以下PSA)を用いた前立腺癌検診にてPSA高値を指摘され,当科を受診し前立腺生検を施行した161名中6名に膀胱腫瘍の合併を認め,5名が膀胱癌,1名が膀胱内反乳頭腫であった。161名の前立腺生検の結果は55名が前立腺癌であったが,膀胱癌が発見された5名中4名は前立腺癌との同時性重複癌であり,前立腺癌患者における膀胱癌の合併率は7.27%と高率であった。前立腺癌と膀胱癌の重複率は高く,日常診療に際して注意が必要である。
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