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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科58巻9号

2004年08月発行

症例

腎摘除術後45年を経て発生した残存尿管腫瘍

著者: 小林正雄1 東田章12 井上均1 高原史郎1 奥山明彦1

所属機関: 1大阪大学大学院医学系研究科器官制外科学(泌尿器科学) 2大阪府立母子保健総合医療センター泌尿器科

ページ範囲:P.699 - P.701

文献概要

 症例は64歳,女性。45年前に左腎結核に対し腎摘除術を受けた。無症候性肉眼的血尿があり,CT,MRIで左残存尿管の拡張を認めたため当科を受診した。左残存尿管摘除術を施行したところ,移行上皮癌を認めた。M-VAC療法を2クール施行し,術後2年3か月経過した現在,再発を認めていない。原発性残存尿管腫瘍とは良性疾患に対する腎摘除術後に残存尿管に腫瘍が発生したものと定義され,本邦では自験例が22例目である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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