文献詳細
手術手技 尿路変向・膀胱拡大術 4
文献概要
要旨:自然排尿型尿路変向術は体外装具装着を不要とし,随意的排尿を可能とする術後のQOLを向上する意味で優れた術式といえる。各種方法が実施されているが,hemi-Kock式回腸利用尿路変向術は,輸入脚部に腸重積を作成することにより確実な尿の上部尿路への逆流を防止する機構が構築可能な点がその最も優れた点といえる。一方,腸重積という非生理的な構造を作成することに伴う合併症の発生も否定できない。本稿では,本法の利点を最大限活用し,かつ合併症発生の防止策を中心に述べる。
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