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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科59巻11号

2005年10月発行

原著

表在性膀胱癌の再発予防に対するピラルビシン術後早期短時間連日膀胱内注入療法

著者: 川口俊明1 高橋淳2 岩渕郁哉1 津久井厚1

所属機関: 1青森県立中央病院泌尿器科 2青森市民病院泌尿器科

ページ範囲:P.851 - P.854

文献概要

表在性膀胱癌26例に対するTUR後の再発予防を目的として,ピラルビシン(THP)30mgを生食50mlに溶解し,術翌日から連日7日間5分間貯留を行った。コントロールとしてTURのみの37例と非再発率を比較した。THP注入群の非再発率は1年83.7%,2年67%,コントロール群は1年77.6%,2年54.6%で統計学的に有意差は認められなかった。しかし多発腫瘍例では,THP注入により再発予防効果が認められた。THP注入による膀胱刺激症状の副作用は26例中3例(11.5%)と少なく,THP術後早期連日短時間注入療法は安全で有効な治療法であることが示された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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