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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科59巻11号

2005年10月発行

症例

間欠自己導尿を施行していた脊髄損傷患者に発生した膀胱扁平上皮癌

著者: 高橋聡12 橋本次朗2 竹内基2 宮本慎太郎1 田沼康1 高木良雄1

所属機関: 1函館五稜郭病院泌尿器科 2札幌医科大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.855 - P.857

文献概要

症例は63歳女性で,脊髄損傷による排尿障害に対して間欠自己導尿を施行していた。肉眼的血尿を認めたため精査し,膀胱癌として根治的膀胱摘除術を施行した。病理組織学的には扁平上皮癌との診断であった。膀胱扁平上皮癌は慢性炎症が発生に関与しているが,間欠自己導尿施行患者に発生するのは稀であるとされる。肉眼的血尿を認めたり,顕微鏡的血膿尿を繰り返す場合には,膀胱鏡などの精査が早期診断に重要であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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