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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科59巻11号

2005年10月発行

症例

S状結腸癌術後の精索転移

著者: 河嶋厚成1 野原隆弘1 高橋徹1 北村雅哉1 赤井秀行1 岡聖次1

所属機関: 1独立行政法人国立病院機構大阪医療センター泌尿器科

ページ範囲:P.873 - P.875

文献概要

われわれは,S状結腸癌術後に右精索に転移性腫瘍を認め,切除した1例を経験したので報告する。症例は75歳,男性。70歳時にS状結腸癌にてS状結腸切除。術後経過観察中,2004年7月CEA上昇とともに右陰囊内容物の腫大を自覚した。右転移性精索腫瘍を疑い,同年8月右高位精巣摘除術を施行した。病理組織学的所見では中分化型腺癌で,S状結腸癌の転移と確診した。本例は転移性精索腫瘍の本邦報告90例目であり,リンパ行性転移であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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