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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科59巻12号

2005年11月発行

特集 泌尿器切除標本の取り扱い方―私たちはこうしている

腎癌切除標本の取り扱い方―腎腫瘍の新しい分類を踏まえて

著者: 遠藤希之1 金泰乙12 大島瑞保1 斎藤誠一2

所属機関: 1東北大学病院病理部 2東北大学大学院医学研究科泌尿器科学講座

ページ範囲:P.907 - P.913

文献概要

要旨 近年,分子生物学的解析の発達で腎腫瘍の分類が大幅に変化してきている。新分類に加えられたいくつかの腫瘍は従来のconventionalな腎癌と比較して生物学的態度が異なることも示されている。したがって精確な病理組織診断が術式選択や術後追加治療などの方針決定にきわめて重要な意義を持つことはいうまでもない。この際,一般的な組織診断も必要不可欠であるが,最終的な診断確定においては免疫組織化学的検索や電子顕微鏡による観察,さらにはchromosomal/genetic analysisがきわめて有用になる場合もある。そのため腎腫瘍の手術検体の取り扱いについては特殊検索をも視野に入れた方策が望まれる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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