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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科59巻12号

2005年11月発行

特集 泌尿器切除標本の取り扱い方―私たちはこうしている

精巣腫瘍切除標本の取り扱い方

著者: 三木恒治1 中村晃和1 水谷陽一1

所属機関: 1京都府立医科大学大学院医学研究科泌尿器機能再生外科学

ページ範囲:P.935 - P.942

文献概要

要旨 精巣腫瘍は,セミノーマ,非セミノーマ,混合型など多彩な組織像を呈するため,摘出標本では肉眼的観察を十分に行い,所見の異なる部位から多数の標本採取が必要である。また,組織型決定のために免疫染色が有効なことがあり,適宜追加するべきである。化学療法後の転移巣摘除標本(後腹膜リンパ節,肺など)においても,viable cellの有無がその後の治療,予後予測に重要であるので,viable cellを見逃さないためにできる限り連続平行切片を作成することが望ましい。本稿では,摘出標本の取り扱い方を,当科での経験を含めて概説し,研究用材料の取り扱いにも言及した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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