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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科59巻12号

2005年11月発行

特集 泌尿器切除標本の取り扱い方―私たちはこうしている

TUR標本の取り扱い方

著者: 舛森直哉1

所属機関: 1札幌医科大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.945 - P.949

文献概要

要旨 経尿道的内視鏡手術では組織が多数の細切片として回収されるため細切片同士の位置関係を術後に把握することが困難である。経尿道的膀胱腫瘍切除術においては腫瘍の大きさと部位の記載を正確に行い,固有筋層を含むよう十分深く切除する。小さな腫瘍や上皮内癌では容易に粘膜上皮が脱落するので,コールド・パンチを使用するとともに検体を愛護的に扱う。腫瘍は可能であれば深達度が判定できる方向で包埋する。経尿道的前立腺切除術における病理学的検討の目的は前立腺癌の発見にある。効率や経済的な問題があるものの,癌の見逃しを避けるためには全切除片の検索が望ましい。癌を発見した場合,占拠面積を計測してT1aかT1bかの判定を行う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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