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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科59巻12号

2005年11月発行

特集 泌尿器切除標本の取り扱い方―私たちはこうしている

生検標本の取り扱い方

著者: 後藤健1 古賀寛史1

所属機関: 1九州大学大学院医学研究院泌尿器科学分野

ページ範囲:P.951 - P.956

文献概要

要旨 系統的前立腺生検はわが国においても標準的な術式として定着している。癌の診断率を向上させるため,最近では生検本数を増やす傾向にある。また,到達法においては経直腸的生検の普及率が経会陰的生検を大きく上回っているが,両生検法の長所短所を十分に理解したうえで,術者が選択することが望ましい。前立腺生検の標本を取り扱う際には,出来上がった前立腺針生検の病理組織標本ができるだけ直線的な形態を保ち十分なコア長を有することが肝要である。特に解剖学的にコア長が短くなりやすい前立腺尖部において,十分なコア長の標本を得ることが癌の診断率を向上させることに寄与する可能性があると考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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