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特集 ここが聞きたい―泌尿器科外来における対処と処方 2.神経因性膀胱障害と尿失禁 ■尿失禁 【腹圧性尿失禁】
38.腹圧性尿失禁の患者です。タイプ分類と,それぞれの標準的治療法について教えて下さい。
著者: 影山慎二1
所属機関: 1しお医院
ページ範囲:P.136 - P.139
文献購入ページに移動腹圧性尿失禁のタイプ分類としては,造影による画像診断上の膀胱底の状態と尿道の可動性から,骨盤正面像によるBlaivas分類1)(図1)と骨盤側面像によるGrennの分類2)(図2)が使われることが多い。また,60分間のパッドテストにおける失禁量により,重症や軽症などに分類することもある(表1)。
画像診断上の分類では,尿道が括約筋の位置から大きくずれるurethral hypermobilityと呼ばれるタイプと,尿道の位置は大きく変化しないものの括約筋力(圧)が低下するintrinsic sphincter deficiency(ISD)と呼ばれるものに大別される3)。ISDは画像診断からも推定されるが,ストレスLPP(leak point pressure)検査によっても診断される。すなわち,膀胱充満時の尿漏出の起こりうる膀胱内圧の高さとして,McGiureにより提唱された尿道抵抗の指標であり,60cmH2O以下であるとその機能低下を疑うと分類されている4)。
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