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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科59巻4号

2005年04月発行

文献概要

特集 ここが聞きたい―泌尿器科外来における対処と処方 4.尿路結石 【尿道結石】

56.排尿痛を伴う尿道結石の患者です。対処と処方について教えて下さい。

著者: 今井智之1 冨田善彦1

所属機関: 1山梨大学医学部腎泌尿器外科

ページ範囲:P.200 - P.201

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1 診療の概要

 尿路結石症全体に占める下部尿路結石症の割合の減少とともに,わが国における尿道結石の頻度は,1955年の調査で全尿路結石症の3.8%,1964年では1.7%と1),近年まで年々減少傾向が続いていた。現在,尿道結石は下部尿路結石の1/10以下とされ,全尿路結石症の1%以下の頻度である2)

 尿道結石のかなりの部分は上部尿路,つまりは腎由来のものであり,ついで膀胱に発生した膀胱結石が移動し嵌頓したものである。ときに尿道憩室や尿道形成術後の尿道拡張部に発生する原発性の尿道結石がある。以前の尿道カテーテル留置をきっかけとした膀胱結石がもとで,カテーテル抜去後に尿道に嵌頓する場合もあるので注意が必要である。

参考文献

1)Koga S, Arakaki M, Matsuoka M, et al:Urethral calculi. Br J Urol 65:288-289, 1990
2)Menon M, Parulkar BG, Drach GW:Urethral calculi. In:Walsh PC, Retik AB, et al(ed):Campbell's Urology. 7th ed, WB Saunders, Philadelphia, vol. 3, chapt. 91, pp2717-2718, 1998
3)Kamal BA, Anikwe RM, Darawani H, et al:Urethral calculi:presentation and management. Br J Urol 93:549-552, 2004
4)El-Sherif AE, El-Hafi R:Proposed new method for nonoperative treatment of urethral stones. J Urol 146:1546-1547, 1991

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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