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特集 ここが聞きたい―泌尿器科外来における対処と処方 4.尿路結石 【尿道結石】
56.排尿痛を伴う尿道結石の患者です。対処と処方について教えて下さい。
著者: 今井智之1 冨田善彦1
所属機関: 1山梨大学医学部腎泌尿器外科
ページ範囲:P.200 - P.201
文献購入ページに移動尿路結石症全体に占める下部尿路結石症の割合の減少とともに,わが国における尿道結石の頻度は,1955年の調査で全尿路結石症の3.8%,1964年では1.7%と1),近年まで年々減少傾向が続いていた。現在,尿道結石は下部尿路結石の1/10以下とされ,全尿路結石症の1%以下の頻度である2)。
尿道結石のかなりの部分は上部尿路,つまりは腎由来のものであり,ついで膀胱に発生した膀胱結石が移動し嵌頓したものである。ときに尿道憩室や尿道形成術後の尿道拡張部に発生する原発性の尿道結石がある。以前の尿道カテーテル留置をきっかけとした膀胱結石がもとで,カテーテル抜去後に尿道に嵌頓する場合もあるので注意が必要である。
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