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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科59巻4号

2005年04月発行

文献概要

特集 ここが聞きたい―泌尿器科外来における対処と処方 6.内分泌疾患 ■精巣および性機能障害 【男性不妊症】

77.乏精子症を呈する患者です。対処と処方について教えて下さい。また,ART時代における薬物療法の今日的意義について教えて下さい。

著者: 石川博通1 宮地系典1

所属機関: 1東京歯科大学市川総合病院泌尿器科

ページ範囲:P.280 - P.281

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1 診療の概要

 乏精子症とは,精子濃度が20×106/mリットル未満の場合をいう。一方,男性不妊の原因には,(1)精巣での精子形成障害,(2)精子輸送路の閉塞,(3)前立腺炎(精囊炎),(4)勃起・射精障害がある1)。このうち,乏精子症の原因のほとんどが精巣での精子形成障害であり,一部の症例では前立腺炎が関係している。そこで,乏精子症を呈する症例においては(1)および(2)があるかどうかを,以下のごとく診断することが必要である。

1.問 診

 精子形成能に関して,年齢,不妊期間,過去の配偶者の妊娠の有無について聴取する。また,前立腺炎の既往の有無を確かめる。

参考文献

1)石川博通:男性不妊外来.臨泌54:283-287,2000
2)林 宣男,杉村芳樹,堀 夏樹,他:特発性男子不妊症に対するクエン酸クロミフェン投与の治療成績.泌尿紀要34:847-850,1988
3)Paulson CA:The testis In:Williams RH(ed):Endocrinology. 5th ed, Saunders, Philladelphia, Pennsyvania, p323, 1974
4)石川博通:男性不妊における選択的漢方療法.泌尿器外科12:241-245,1999
5)石川博通:精索静脈瘤に対するツムラ桂枝茯苓丸の効果.漢方医学16:27-29,1992

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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