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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科59巻9号

2005年08月発行

文献概要

特集 泌尿器科体腔鏡下手術を安全に行うために

後腹膜鏡下腎・尿管手術を安全に行うために

著者: 武田正之1 座光寺秀典1 土田孝之1 荒木勇雄1

所属機関: 1山梨大学大学院医学工学総合研究部泌尿器科学

ページ範囲:P.649 - P.655

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要旨 体腔鏡下手術における合併症には,気腹操作に伴うもの,気腹そのものによるもの,腹腔鏡画像の制約によるもの,電気メスに関するものがある。体腔鏡下手術における合併症の予防法としては,1)常にモニターで確認しながら手術を施行すること,2)盲目的な操作は行わないこと,3)周囲臓器,後面の臓器や組織に注意すること,4)器械,器具の操作をよく知っておくこと,5)気腹圧はできるだけ低圧にすること,6)気腹装置,電気メス,超音波メスなどの作動状態に常に注意をすること,である。体腔鏡下手術において知っておくべき基本的事項には,使用装置と使用器具に関することと,手術操作に関することがある。開腹のタイミングとしては,①視野が確保できない出血,②体腔鏡下ではコントロールできない出血,③体腔鏡下手術手技では修復できない臓器損傷,④長時間手術,⑤その他,これ以上の体腔鏡下手術の継続が困難と考えられるような状況,がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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