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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科59巻9号

2005年08月発行

特集 泌尿器科体腔鏡下手術を安全に行うために

体腔鏡下前立腺全摘除術を安全に行うために

著者: 中川健1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.685 - P.690

文献概要

要旨 腹腔鏡下前立腺全摘除術では,従来の開放手術で求められた限局性前立腺癌に対する根治性と尿禁制などの機能温存に加え,腹腔鏡下手術の低侵襲性と早期回復の利点を期待でき,骨盤腔深部での良好な視野を獲得可能となる。しかし,DVC結紮や膀胱尿道吻合,あるいは膀胱頸部の剝離などは腹腔鏡下手術として技術的にやや難しく,確実な基本手技の習得が必要となる。低侵襲手術が危険であってはならず,腹腔鏡下前立腺全摘除術の施行には,指導者の下での研修も必須であると考える。術式の詳細はこれまでの報告や教育ビデオも参考にして,ここでの腹腔鏡下前立腺全摘除術を安全に行うための注意点,コツを記憶にとどめておいていただきたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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