臨床泌尿器科60巻1号

2006年01月発行

手術手技 尿路内視鏡手術　1

尿道狭窄に対する尿道拡張術と内尿道切開術

著者： 内藤克輔² 鄭泰秀² 吉弘悟² 須賀昭信²

所属機関： ²山口大学医学部泌尿器科

ページ範囲：P.17 - P.22

文献概要

内視鏡操作などにより尿道粘膜上皮の脱落が生じ，その脱落部よりの尿浸潤が繰り返され，尿道海綿体の線維化（spongiofibrosis）が徐々に進行し，尿道狭窄が生じる。尿道狭窄が高度な部のみの切開を行っても，そのproximalおよびdistal部の尿道海綿体にはすでに炎症が波及しており，再狭窄が容易に生じる。パルス波であるholmium：YAG laserを用いた尿道形成術の経験例を述べた。

参考文献

1）Nesbitt JAⅡ：Techniques of urethrotomy. In：Urologic Surgery. 5th ed. edited by Glenn JF. J. B. Lippincott Co, Philadelphia, chapt 64, pp702-712, 1991

2）Turner-Warwick R：Urethral stricture surgery. In：Urologic Surgery. 5th ed. edited by Glenn JF. J. B. Lippincott Co. Philadelphia, chapt 64, pp713-749, 1991