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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科60巻10号

2006年09月発行

文献概要

症例

腎保存手術を施行した両側性同時性尿管腫瘍

著者: 篠森健介1 清水公治1 織田英昭2 佐藤秀樹3 丹司望4 佐藤武司1

所属機関: 1市立大洲病院泌尿器科 2おだクリニック 3西予市立宇和病院 4愛媛大学医学部附属病院泌尿器科

ページ範囲:P.759 - P.761

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 症例は79歳,男性。主訴は肉眼的血尿と発熱。画像検査にて,両側性同時性尿管腫瘍と診断した。尿路の閉塞もしくは狭窄により,レノグラム上,両側腎,特に右腎の排泄遅延を認めた。高齢であることや両側性であることを考慮し,腎保存手術を施行した。組織学的には,UC,papillary,G2=G1,pTaと,UC,non-papillary,G3>G2,pT2であった。術後5年が経過したが,再発,転移を認めていない。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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