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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科60巻12号

2006年11月発行

特集 ここが知りたい―癌薬物療法

副作用対策

著者: 金山博臣1 福森知治1

所属機関: 1徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部泌尿器科学分野

ページ範囲:P.915 - P.919

文献概要

 抗がん剤は腫瘍選択性が高いとはいえ,正常細胞へも影響が及ぶため副作用は必発である。抗がん剤の効果と副作用は表裏一体であり,抗腫瘍効果を重視し投与量を増大させると副作用の程度も増大することになる。近年,患者のquality of lifeを重視する治療が重視されており,抗がん剤の副作用に対しても積極的な対策が求められている。抗がん剤の副作用で最も一般的で患者に苦痛をもたらすのは悪心,嘔吐であり,最も危険に至らしめるのは骨髄抑制である。幸い,抗セロトニン受容体阻害剤,G-CSFなど,これらの副作用に対して著効を示す薬剤が臨床的に利用されている。本稿では,泌尿器科腫瘍の治療で頻用される抗がん剤を中心にその副作用の特徴と対策について述べる。

参考文献

1)吉田清一,赤沢修吾,桜井雅温:がん化学療法の副作用対策.先端医学社,東京,1992
2)赤沢修吾,栗原 稔,佐々木常雄:がん化学療法の有害反応対策ハンドブック.先端医学社,東京,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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