文献詳細
小さな工夫
小児膀胱鏡を使った内視鏡下尿管結石摘出術
著者: 坂本亘1 石井啓一1 井口太郎1
所属機関: 1大阪市立総合医療センター小児泌尿器科
ページ範囲:P.1020 - P.1021
文献概要
症例は1歳3か月の男児(身長84cm)と3歳0か月の男児(身長94cm)で,ともに左尿管下端部に8×5mmと7×3mmの尿管結石を認めた。2例とも全身麻酔下,小児膀胱鏡(Wolf社製,外径6F,有効長140mm)を,0.25mmガイドワイヤー下,尿管口の拡張なく尿管内に挿入しえた。空気圧結石破砕器(LithoClast(R))で結石を破砕した。結石破砕片は小児膀胱鏡に付随する把持鉗子にて摘出した。尿管カテーテルは留置しなかった。全手術時間は30分程度であった。翌日,オムツ内に細かい結石破砕片(蓚酸カルシウム)と,X線像での結石消失を確認した。
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