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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科60巻3号

2006年03月発行

小さな工夫

体腔鏡下腎部分切除時の吸収性クリップを用いた腎実質縫合法

著者: 座光寺秀典1 武田正之1

所属機関: 1山梨大学大学院医学工学総合研究部泌尿器科

ページ範囲:P.247 - P.247

文献概要

体腔鏡下腎部分切除術時の阻血下腎実質縫合による止血法は,開放手術と同様に腎切離面の止血に優れ,尿漏のリスクも回避できる1)。しかし,腔内での腎の縫合は熟練を要し,かつ温阻血時間短縮のため迅速性も求められる難易度の高い手技である。

 われわれは,吸収性クリップ(ラプラタイ(R):エチコンエンドサージェリー社製)を用いて,糸結びを必要としない腎実質縫合を試み,従来の方法より温阻血時間を短縮することができた。

参考文献

1)座光寺秀典,古谷泰久,武田正之,他:阻血下腎実質縫合を行った腹腔鏡下腎部分切除術.腎癌研究会会報27:25-26,2004
2)Orvieto MA, Chien GW, Shalhav AL, et al:Eliminating knot tying during warm ischemia time for laparoscopic partial nephrectomy. J Urol 172:2292-2295, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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