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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科60巻4号

2006年04月発行

文献概要

特集 ここが聞きたい―泌尿器科検査ベストプラクティス A.一般臨床検査法 ■診察法 【神経系検査】

9.挙睾筋反射,球海綿体筋反射の観察方法について教えて下さい。

著者: 赤倉功一郎1

所属機関: 1東京厚生年金病院泌尿器科

ページ範囲:P.44 - P.45

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1 基本的事項

 挙睾筋反射および球海綿体筋反射は,角膜反射や腹壁反射などとともに表在反射(superficial reflex)の1つである。表在反射とは,皮膚または粘膜に加えられた刺激により筋収縮が起こる反射であり,表1に示すような反射が知られている1)。これらのうち,泌尿器科領域においては,挙睾筋反射(cremasteric reflex),球海綿体筋反射(bulbocavernous reflex)および肛門反射(anal reflex)が重要であり,その頭文字をとってABC反射と呼ばれることもある。神経因性膀胱の診断などに際して,神経障害の部位を推定するための補助診断法として用いられる2)

参考文献

1)水野美邦:診断学.水野美邦,栗原照幸(編):標準神経病学.医学書院,東京,pp453-519,2000
2)近藤厚生:尿失禁とウロダイナミックス.医学書院,東京,1996

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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