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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科60巻4号

2006年04月発行

文献概要

特集 ここが聞きたい―泌尿器科検査ベストプラクティス A.一般臨床検査法 ■尿検査 【採尿法】

10.採尿法のポイントと注意点について教えて下さい。

著者: 檜垣昌夫1

所属機関: 1独立行政法人国立病院機構災害医療センター泌尿器科

ページ範囲:P.47 - P.48

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1 基本的事項

 泌尿器科疾患の診断に尿検査は不可欠なものである。尿検査は,患者に苦痛を与えることなく多くの情報を得ることができる点で有用である。尿は蛋白・核酸代謝の終末産物や中間代謝物(尿素,尿酸,クレアチニン,アンモニア,アミノ酸など),諸種の有機および無機塩類,電解質,解毒物質,微量のビタミン,ホルモン,酵素などを含有する。それらの物質の量的,質的変化や健常人尿では出現しない物質(蛋白,糖,ヘモグロビン,ビリルビン,赤血球,白血球,円柱,細胞,細菌など)の出現状況から腎・尿路の疾患のみならず,内分泌・代謝系など多くの臓器の機能異常や病態を知ることができる。また,尿検査を経時的に行うことによって病態の変化,予後の推定,治療法の選択などにも重要な情報を与えてくれる1)。それにはまず正しい採尿法で正しい処理を行わなければ情報自体の信頼性が問題となる。

参考文献

1)金井正光(編):臨床検査法提要.改訂第31版.金原出版,p137,2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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