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特集 ここが聞きたい―泌尿器科検査ベストプラクティス A.一般臨床検査法 ■尿検査 【細胞診】
16.細胞診の方法,注意点,クラス分類について教えて下さい。
著者: 上領頼啓1
所属機関: 1済生会下関総合病院泌尿器科
ページ範囲:P.67 - P.70
文献購入ページに移動尿路腫瘍の診断には内視鏡やDIP,エコー,CT,MRIなどの画像診断が行われているが,尿細胞診もこれらとともに用いられる検査であり,診断のみならず腎盂・尿管腫瘍や膀胱腫瘍に対する温存療法の治療効果の判定,あるいは再発率の高い尿路移行上皮癌における治療後のモニターとして有用な検査法であり,しかも繰り返して検査でき,検体が自然尿であればまったく侵襲がないため,血尿のスクリーニングや健診にも用いられている1)。
尿細胞診の全膀胱腫瘍における陽性率は平均72%2)と感度は低いが,浸潤性移行上皮癌やCISでは高く,いずれにしても尿路腫瘍が疑われる場合はまず尿細胞診を行う必要がある。
本稿では,尿細胞診の方法,尿細胞診における注意点およびクラス分類について述べる。
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