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特集 ここが聞きたい―泌尿器科検査ベストプラクティス A.一般臨床検査法 ■尿検査 【分泌物検査】
18.尿道分泌物検査,前立腺分泌物検査は,通常どのような手順で行うのがよいか教えて下さい。
著者: 上領頼啓1
所属機関: 1済生会下関総合病院泌尿器科
ページ範囲:P.75 - P.80
文献購入ページに移動尿道炎の多くは性感染症(sexually transmitted disease:STD)がその原因となっており,したがって尿道分泌物の検査は性感染症が引き起こす尿道炎の病原微生物を同定することである。病原体はウイルスから原虫まで非常に多岐にわたっているが,とりわけ淋菌とクラミジアが主流をなしている。一方で外尿道付近には多くの常在細菌が存在しており,宿主の免疫低下によって常在性の弱毒菌や微生物が起炎菌となって尿道炎を引き起こす。尿道炎は,(1)淋菌性尿道炎,C. chlamydiaを主とした(2)非淋菌性尿道炎,(3)淋菌性と非淋菌性の混合感染,(4)Ureaplasma urealyticumに代表される淋菌性,非淋菌性以外の感染,と4分類される。これらの病原微生物の同定は尿道分泌物の微生物学的検査によって確認する。
本稿では,尿道分泌物の検査の手順について概説する。
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