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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科60巻4号

2006年04月発行

文献概要

特集 ここが聞きたい―泌尿器科検査ベストプラクティス C.内視鏡的検査法 ■膀胱尿道鏡 【軟性鏡】

34.軟性鏡を用いて検査を行う際の前処置と麻酔方法について教えて下さい。

著者: 黒田昌男1

所属機関: 1日生病院泌尿器科

ページ範囲:P.122 - P.123

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1 前処置

 女性に軟性膀胱尿道鏡検査を行う場合には,硬性鏡と同様に麻酔の必要がないので,前処置は硬性鏡でも軟性鏡でも同じでよく,変える必要はない。男性に軟性膀胱尿道鏡検査を行う場合には,硬性鏡と異なり,原則として麻酔の必要はない。検査前には,可能なら排尿させ膀胱を空にしておくほうが観察しやすくなる。硬性鏡よりも灌流液のチャンネルが細いため,混濁した尿が溜まっていると観察しにくくなる。

 高度の血尿があり,膀胱腔内に凝血塊があると予測される場合には,検査前にカテーテルを用いて,膀胱腔内の凝血塊を洗い出すことが勧められる。

参考文献

1)Kobayashi T, Nishizawa K, Ogura K:Is instillation of anesthetic gel necessary in flexible cystoscopic examination? A prospective randomized study. Urology 61:65-68, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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