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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科60巻4号

2006年04月発行

文献概要

特集 ここが聞きたい―泌尿器科検査ベストプラクティス D.尿路機能検査法 ■尿流動態検査法 【尿流測定】

39.尿流測定の適応,方法,臨床的意義,尿流曲線を理解するためのポイントについて教えて下さい。

著者: 谷口成実1

所属機関: 1旭川医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.136 - P.139

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1 適 応

 尿流測定は,侵襲がなく尿勢を客観的に定量化して判定できる優れた検査である。尿がある程度溜まっていればいつでも可能であり,下部尿路症状を訴える患者は全例行ってまったく差し支えない。また,一度だけでなく,複数回繰り返すことも可能である。また,併せて残尿を測定することにより,排尿状態を把握するための情報がさらに豊かになる。また,尿流測定の応用として膀胱内圧を同時に行うプレッシャーフロースタディは,尿勢低下の原因が膀胱収縮力の低下であるのか,あるいは尿道抵抗が高いためかの判別に用いられる。

参考文献

1)谷口成実,金子茂雄:ベッドサイドの検査の実際.ウロダイナミックス.臨泌56:83-89,2002
2)金子茂雄,八竹 直,谷口成実:ウロダイナミックス.吉田 修(編):日常診療のための泌尿器科診断学.インターメディカ,東京,2001
3)谷口成実:UFM(uroflowmetry).栗田 孝(編):泌尿器科臨床コンパス.メディカルレビュー社,東京,2005
4)大島伸一:前立腺肥大症について.武田正一郎(編):前立腺肥大症診療ガイドライン.じほう,東京,2001
5)宮田昌伸:成人女性の排尿と尿流量解析.日泌尿会誌81:1071-1078,1990
6)八竹 直:尿流測定の臨床的意義について.泌尿紀要27:1019-1024,1981

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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