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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科60巻4号

2006年04月発行

文献概要

特集 ここが聞きたい―泌尿器科検査ベストプラクティス D.尿路機能検査法 ■尿流動態検査法 【尿流測定】

40.膀胱に尿を十分に溜めることができない患者にはどう対処するのがよいでしょうか。

著者: 谷口成実1

所属機関: 1旭川医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.141 - P.143

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1 尿流測定の問題点

 尿流測定は,侵襲がなく簡便で排尿状態を把握するためには非常に有用な検査法である。しかし,膀胱内の尿量が少ない場合,排尿自体ができない,排尿ができても尿勢の判定は難しいなどで,検査として成り立たないことが多い1~3)。また,十分尿を溜めていても,いざ検査となると普段通りの排尿ができない場合もしばしば経験する。このような場合,施設ごとさまざまな工夫をこらしていることは容易に想像が予想できるが,普段われわれの行っていることや,やってみる価値のありそうなことを列挙する。

 表1にも示すが,検査時いつも通りの排尿ができるようなコツを考えるうえで,(1)検査のタイミングについての工夫,(2)普段通りの排尿ができるようにする工夫,に大別できる。

参考文献

1)谷口成実,金子茂雄:ベッドサイドの検査の実際.ウロダイナミックス.臨泌56:83-89,2002
2)谷口成実:UFM(uroflowmetry).栗田 孝(編):泌尿器科臨床コンパス.メディカルレビュー社,東京,2005
3)金子茂雄,八竹 直,谷口成実:ウロダイナミックス.吉田 修(編):日常診療のための泌尿器科診断学.インターメディカ,東京,2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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