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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科60巻4号

2006年04月発行

文献概要

特集 ここが聞きたい―泌尿器科検査ベストプラクティス E.X線検査法 【CT】

59.前立腺癌のステージ診断に際して,CTとMRIの使い分け,局所浸潤の見方のコツを教えて下さい。

著者: 鞍作克之1

所属機関: 1大阪市立大学大学院医学研究科泌尿器病態学

ページ範囲:P.197 - P.199

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1 はじめに

 前立腺癌のステージ診断において,CTはMRIと比較して,その役割は非常に限られたものである。“Campbell's Urology”においても,前立腺癌の浸潤度の評価では,現在,CTはMRIに取って代わられていると述べられている1)。特に手術や小線源療法,放射線療法などの治療方針決定のため,局所浸潤度の評価を行う場合,経直腸超音波検査に引き続いてMRIを施行するケースがほとんどである。しかし,ペースメーカーや体内に磁性物質を留置した症例や,閉所恐怖症などの理由でMRIが施行できない症例に対しては,代用の検査として骨盤CT検査が行われる。

 本稿では,CTによる前立腺癌の浸潤度の評価について,臨床病期別にMRIと比較を行いながら概説する。

参考文献

1)Campbell MF, Walsh PC, Retik AB(eds):Campbell's Urology. 8th ed. Saunders, Baltimore, 2002
2)日本泌尿器科学会,日本病理学会:前立腺癌取扱い規約.第3版.金原出版,東京,2001
3)Morgan CL, Calkins RF, Cavalcanti EJ:Computed tomography in the evaluation, staging, and therapy of carcinoma of the bladder and prostate. Radiology 140:751-761, 1981
4)Hricak H, Dooms GC, Jeffrey RB, et al:Prostatic carcinoma:staging by clinical assessment, CT, and MR imaging. Radiology 162:331-336, 1987
5)永山雅子,渡邊祐司,寺井章人,他:Carcinoma of the prostate:local staging and differential diagnosis with MRI.日独医報49:421-430,2004
6)Yu KK, Hricak H, Alagappan R, et al:Detection of extracapsular extension of prostate carcinoma with endorectal and phased-array coil MR imaging:multivariate feature analysis. Radiology 202:697-702, 1997
7)起塚裕美,楫 靖,杉村和郎:Recent advance in urologic and gynecologic imaging.日独医報50:211-224,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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