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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科60巻4号

2006年04月発行

文献概要

特集 ここが聞きたい―泌尿器科検査ベストプラクティス H.超音波診断法 ■超音波穿刺術 【超音波穿刺術】

83.超音波穿刺の際,穿刺針の先がよく見えないときがあります。このような場合にはどうしたらよいでしょうか。対処の実際を教えて下さい。

著者: 沖原宏治1

所属機関: 1京都府立医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.293 - P.295

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1 基本的事項

 超音波穿刺術を用いた泌尿器科領域の目的臓器は主に腎臓と前立腺に大別され,腎臓への応用は,(1)選択的腎生検,(2)経皮的腎囊胞穿刺術,(3)経皮的腎瘻造設術が挙げられ,前立腺への応用は,(4)前立腺針生検,(5)前立腺癌に対する小線源治療に伴うシードの刺入が代表的である。

 超音波穿刺術の際の針先の描出法のコツを考える場合,腎臓への穿刺は(1)~(3)のいずれの手技においても穿刺術専用装置,アタッチメント,穿刺針の特性を理解することが重要である。一方,前立腺への穿刺は,前立腺針生検の場合,経直腸的穿刺法は経直腸プローベに穿刺ガイド用の溝や専用アタッチメントが標準装備され,一般的にpuncture lineと針先のずれは生じず,描出法のコツを考慮することなく生検が可能である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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