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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科60巻4号

2006年04月発行

文献概要

特集 ここが聞きたい―泌尿器科検査ベストプラクティス H.超音波診断法 ■超音波穿刺術 【超音波穿刺術】

84.腎囊胞を超音波で穿刺・吸引する際のコツと,注入する薬液,固定方法について教えて下さい。

著者: 沖原宏治1

所属機関: 1京都府立医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.296 - P.297

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1 基本的事項

 近年,超音波断層法やCT検査の普及に伴い,腎囊胞は比較的容易に発見されるようになった。しかしながら,実際に腎囊胞穿刺術を必要とする頻度は低い。腎囊胞に対し治療が必要となる対象は,(1)腎実質への圧排が著明であり腰痛などの自覚症状を伴うもの,(2)尿路通過障害の原因となるもの,(3)悪性腫瘍との鑑別が必要なもの,などが挙げられる。

参考文献

1)山本雅司,平尾佳彦:経皮的腎囊胞アルコール固定術.阿曾佳郎(監):Endourology,ESWL治療法マニュアル.南江堂,pp43-46,1992
2)川村壽一:腎囊胞に対する経皮的硬化療法のコツ.阿曾佳郎(監):臨床泌尿器科のコツと落とし穴.中山書店,pp160-161,1999
3)西村憲二,辻村 晃,松宮清美,他:最近6年間における経皮的腎囊胞穿刺術の経験.泌尿紀要39:121-125,1993
4)Bean WJ:Renal cysts. Treatment with alcohol. Radiology 138:329-331, 1981
5)岡所 明,山本秀和,浅利豊紀,他:単純性腎囊胞に対する塩酸ミノサイクリンの経皮的注入療法.泌尿紀要33:1162-1166,1987
6)秋山博伸,市川孝治,永井 敦,他:単純性腎囊胞に対する経皮的硬化療法における注入薬の検討.日泌尿会誌87:1277-1280,1996

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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