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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科60巻5号

2006年04月発行

症例

尿道狭窄によりステント抜去困難となった2例

著者: 中野路子1 中村隆行1 本田和也2

所属機関: 1原町市立病院 2福島県立医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.311 - P.313

文献概要

はじめに

 前立腺肥大症や前立腺癌による排尿障害の治療において,薬物療法が無効であるものの全身の合併症や高齢のため,手術療法にならない症例は少なくない。この場合,安全性が高く,比較的容易な方法として尿道ステントの留置が選択される。しかし,尿道ステントにおいては結石の形成,膀胱内への滑落などの合併症が報告されている。今回われわれは,尿道ステントを留置したが,それよりも末梢の尿道が狭窄したため,抜去困難となった症例を2例経験したので,これを報告する。

参考文献

1)天野俊康,他:前立腺部尿道ステント(プロスタカス)の使用経験.長野赤十字病院医誌14:32-36,2000
2)毛利 淳,他:尿道ステント留置術の合併症の検討.Jpn J Endourol ESWL 16:140,2003
3)Gesenberg A and Sintermann R:Management of benign prostatic hyperplasia in high risk patients:long-term experience with the Memotherm stent. J Urol 160:72-76, 1998
4)Perry MJ, Roodhouse AJ, Gidlow AB, et al:Thermo-expandable intraprostatic stents in bladder outlet obstruction:an 8-year study. BJU Int 90:216-223, 2002
5)Krogh J:Long term complications of the intraprostatic spiral. Case report. Scand J Urol Nephrol 26:191-192, 1992

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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