文献詳細
症例
アルコールまたは覚醒剤による横紋筋融解症
著者: 市原浩司1 砂押研一2 笹尾拓己3 柳瀬雅裕1 高塚慶次1
所属機関: 1砂川市立病院泌尿器科 2浦河赤十字病院泌尿器科 3苫小牧王子総合病院泌尿器科
ページ範囲:P.317 - P.320
文献概要
今回われわれは,泌尿器科を受診したことで診断された,アルコールと覚醒剤が原因と思われる非外傷性横紋筋融解症2例を経験した。2症例とも輸液のみで経過観察し,透析に移行せず治癒しえた。横紋筋融解症は泌尿器科領域では稀であっても,種々の原因で起こりうるため,遭遇する機会が十分考えられる疾患と思われる。さらに,横紋筋融解症は急性腎不全を合併すると生命にかかわる救急疾患の一つであるため,早期の診断・治療が必要である。よって,横紋筋融解症の原因・診断・治療法につき若干の文献的考察を加えて報告する。
参考文献
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