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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科60巻6号

2006年05月発行

文献概要

症例

脊髄空洞症に合併した膀胱結石

著者: 西田智保1 山川克典2 高橋剛2

所属機関: 1国保成東病院泌尿器科 2聖マリアンナ医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.413 - P.415

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 症例は52歳男性。排尿困難を主訴に受診。初診時KUB上,膀胱内に75×68mmの大きな膀胱結石および超音波で軽度の両側水腎症を認めた。既往に脊髄空洞症手術歴があり,仙骨領域の温痛覚の低下および下肢筋力の低下を認めた。受診時排尿状況は尿失禁であった。粘膜麻酔下に振動波砕石装置(リソクラスト(R))を用い,経尿道的に破砕した。手術時間は221分,摘出重量は131gであった。振動波砕石装置を用いた砕石術の本邦報告例では本症例は最大のものである。

参考文献

1)瀬川昭夫:膀胱(結石)破砕術.腎と透析22:237-240,1987
2)内田 睦:膀胱結石に対する穿孔発破の開発と応用.日泌尿会誌80:431-438,1989
3)阿部良悦:腎機能障害を伴う巨大膀胱結石に対する電気水圧衝撃波結石破砕術.西日泌尿51:973-976,1989
4)海野智之,大平智昭,高山達也,他:ホルミウム-ヤグレーザーを用いた膀胱砕石術の経験.泌外11:623-625,1998
5)村上純一,松下知彦,山越昌成,他:内視鏡操作のみで完全破砕できた巨大膀胱結石.臨泌55:648-649,2001
6)斉藤忠則,吉田利夫,岡田清巳:新しい医療機器―リソクラスト―.泌外13:333-335,2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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