文献詳細
画像診断
文献概要
患 者 48歳,女性。
主 訴 左腎腫瘤。
経 過 2002年10月,大動脈弓遠位から総腸骨動脈に及ぶ解離性大動脈瘤(Stanford B型)を発症,保存的に治療し以後近医で経過観察を受けていた(図1)。
2004年11月のCT(図2)で左腎は全体に萎縮しているが,上極に造影効果を認める径2cmの腫瘤を認めた。MRI(図3)上もCTと同様の所見で腎細胞癌が疑われ,当科へ手術目的で紹介となった。他に転移を疑う所見はなく臨床病期T1aN0M0と診断。左腎はほぼ無機能であることから腎摘除術を行うこととした。2005年5月,手術目的で入院し,腹腔鏡下左腎摘除術を施行した。術後経過は良好で,術後8日目に退院した。病理組織診断では左腎全体は腎硬化症を呈しており,腫瘤状に見えたものは残存した正常腎実質であった。
主 訴 左腎腫瘤。
経 過 2002年10月,大動脈弓遠位から総腸骨動脈に及ぶ解離性大動脈瘤(Stanford B型)を発症,保存的に治療し以後近医で経過観察を受けていた(図1)。
2004年11月のCT(図2)で左腎は全体に萎縮しているが,上極に造影効果を認める径2cmの腫瘤を認めた。MRI(図3)上もCTと同様の所見で腎細胞癌が疑われ,当科へ手術目的で紹介となった。他に転移を疑う所見はなく臨床病期T1aN0M0と診断。左腎はほぼ無機能であることから腎摘除術を行うこととした。2005年5月,手術目的で入院し,腹腔鏡下左腎摘除術を施行した。術後経過は良好で,術後8日目に退院した。病理組織診断では左腎全体は腎硬化症を呈しており,腫瘤状に見えたものは残存した正常腎実質であった。
参考文献
1)Novick AC and Campbell SC:Renal tumors. In:Campbell's Urology, 8th ed. edited by Walsh PC, et al. Saunders, Philadelphia, vol 4, chapt 75, pp2672-2731, 2002
2)藤田哲夫,吉田一成,斎藤 毅,他:腎細胞癌との鑑別が困難であった右腎囊 胞内血腫を発症した維持血液透析患者の1例.透析会誌36:1573-1577,2003
3)橘田岳也,安部崇重,竹山吉博,他:腎細胞癌疑いにて外科的治療を行い病理学的に良性であった12例の検討.臨泌55:639-642,2001
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