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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科60巻7号

2006年06月発行

症例

抗血小板剤内服中に発症した非外傷性腎被膜下血腫

著者: 高杉尚吾1 前田俊浩1 鈴木一弘2 酒井茂1

所属機関: 1NTT東日本札幌病院泌尿器科 2札幌医科大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.482 - P.483

文献概要

 77歳男性で,抗血小板剤を内服中に発症した非外傷性腎皮膜下血腫の1例を経験した。抗血小板剤内服の中止,止血剤投与,ベッド上安静にて血腫の縮小をみた。非外傷性腎被膜下血腫の原因として多いのは腫瘍性病変であるが,稀に抗凝固剤が発症に関与したと考えられる症例がある。血管脆弱性を伴う基礎疾患のある患者が,抗凝固剤内服中に背部痛や側腹部痛を訴える場合には,本症も念頭に置く必要がある。

参考文献

1)保田賢司,野崎哲夫,奥村昌央,他:非外傷性腎周囲血腫の1例.泌外15:1233-1235,2002
2)村田浩克,北原 研,金村三樹郎,他:抗凝固薬投与中に発症した腎被膜下血腫の2例.臨泌52:591-594,1998
3)辻 剛俊,平井裕一,奈須下亮,他:抗凝固薬投与中に非外傷性腎被膜下血腫・膿瘍を発症した1例.内科84:989-991,1999

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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