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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科60巻7号

2006年06月発行

症例

寝たきり女性高齢者に発症した大きな尿道結石

著者: 児島康行1 田畑勉2

所属機関: 1蒼龍会井上病院泌尿器科 2蒼龍会井上病院内科

ページ範囲:P.501 - P.503

文献概要

 症例は80歳,女性。尿路感染症の精査・治療目的に入院した。腹部・骨盤CTにて尿道結石の嵌頓を認め,この結石は外尿道口から観察できるが可動性なく経尿道的にカテーテルを挿入することはできなかった。抗生物質投与にても改善せず,また認知症のあることより全身麻酔下に膀胱瘻カテーテル留置および外尿道口から結石摘出を行った。術後,尿路感染症は改善した。1年後の現在も再発なく経過している。

参考文献

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2)Larkin GL and Weber JE:Giant urethral calculus:a rare cause of acute urinary retention. J Emerg Med 14:707-709, 1996
3)加藤久美子,村瀬達良,黒松 功,他:長期臥床高齢者の女性巨大尿道結石の2例.泌尿紀要47:595-598,2001
4)岡村菊夫:寝たきり高齢者の尿路感染.腎と透析55:161-165,2003
5)老人泌尿器科学会:高齢者排尿障害マニュアル.メディカルレビュー社,大阪,pp15-35,2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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