文献詳細
症例
文献概要
症例は80歳,女性。尿路感染症の精査・治療目的に入院した。腹部・骨盤CTにて尿道結石の嵌頓を認め,この結石は外尿道口から観察できるが可動性なく経尿道的にカテーテルを挿入することはできなかった。抗生物質投与にても改善せず,また認知症のあることより全身麻酔下に膀胱瘻カテーテル留置および外尿道口から結石摘出を行った。術後,尿路感染症は改善した。1年後の現在も再発なく経過している。
参考文献
1)Romanzi LJ, Groutz A and Blaivas JG:Urethral diverticulum in women:diverse presentations resulting in diagnostic delay and mismanagement. J Urol 164:428-433, 2000
2)Larkin GL and Weber JE:Giant urethral calculus:a rare cause of acute urinary retention. J Emerg Med 14:707-709, 1996
3)加藤久美子,村瀬達良,黒松 功,他:長期臥床高齢者の女性巨大尿道結石の2例.泌尿紀要47:595-598,2001
4)岡村菊夫:寝たきり高齢者の尿路感染.腎と透析55:161-165,2003
5)老人泌尿器科学会:高齢者排尿障害マニュアル.メディカルレビュー社,大阪,pp15-35,2002
掲載誌情報