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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科60巻7号

2006年06月発行

文献概要

症例

閉鎖神経に発生した後腹膜神経鞘腫

著者: 伊藤伸一郎1 古賀実1 菅尾英木1

所属機関: 1箕面市立病院泌尿器科

ページ範囲:P.505 - P.507

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 患者は48歳,男性。健診で膀胱の左後部に超鶏卵大の囊胞状腫瘤を指摘され受診した。エコー,CT,MRIにて膀胱左後部に,膀胱を著明に圧排する囊胞性腫瘍を認めた。血管造影にて左閉鎖動脈を栄養血管とする腫瘍と診断した。以上より腫瘍摘除術を施行し,腫瘍は閉鎖神経より発生しており,病理組織はアントニAB混合型の神経鞘腫であった。術後7か月の現在,神経症状その他の合併症や再発を認めず経過観察中である。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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