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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科60巻8号

2006年07月発行

症例

塩酸ピラルビシンによるアナフィラキシーショック

著者: 成本一隆1 福田護1 伊藤秀明1 布施春樹1

所属機関: 1舞鶴共済病院泌尿器科

ページ範囲:P.585 - P.587

文献概要

 われわれは,塩酸ピラルビシン投与によるアナフィラキシーショックの2例を経験したので報告する。症例1はTURを施行した83歳,男性。術後23日目に塩酸ピラルビシン静脈内投与を開始した。2回目の投与の際にアナフィラキシーショックが出現した。症例2はTURを施行した79歳,男性。術後9日目に塩酸ピラルビシンの膀胱内投与を開始した。投与14回目にアナフィラキシーショックが出現し,その際のカテーテル留置時に塩酸ピラルビシンを含む残尿を認めた。塩酸ピラルビシン投与によるアナフィラキシーショックは,静脈内投与では本邦2例目,膀胱内投与例は1例目である。

参考文献

1)三橋 誠,岩田裕之,清田敦彦,他:塩酸ピラルビシンによるアナフィラキシーショックの1例.泌尿紀要50:257-259,2004
2)斎藤 厚,砂川慶介,中島光好,他:抗菌薬投与に関連するアナフィラキシー対策のガイドライン(2004年版).日化療会誌52:584-590,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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