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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科61巻10号

2007年09月発行

特集 性感染症の現状

女性性感染症の現状

著者: 野口靖之1

所属機関: 1愛知医科大学産婦人科

ページ範囲:P.791 - P.795

文献概要

要旨 わが国では10歳代の性感染症の罹患者が急増している。特に,性器クラミジア・トラコマチス感染症は,男女ともに若年者を中心に罹患率が著しく増加しており,年齢にかかわらず性交渉を持つ者なら誰もがかかりうる感染症へと変貌した。本疾患は罹患しても自覚症状が乏しく,長期間無治療のまま放置されることが多く,女性不妊の原因として大きな問題になっている。また,女性性器におけるヒト乳頭腫ウイルス(HPV)の持続感染は,子宮頸癌の原因になることが明らかになり,クラミジアとともに女性の生殖機能を脅かす性感染症として問題視されている。

参考文献

1)熊本悦明,塚本泰司,他:日本における性感染症(STD)サーベイランス―2002年度調査報告.日本性感染症学会誌 15:17-45,2004
2)性感染症診断・治療ガイドライン2006年版.日本性感染症学編,東京,2006
3)感染とパートナーシップ 研修ノートNo. 69,社団法人日本産婦人科医会,2002年10月

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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