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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科61巻10号

2007年09月発行

文献概要

症例

閉経後にみられた陰唇癒着症

著者: 平山貴博1 田岡佳憲1 須藤利雄1 青輝昭1

所属機関: 1北里研究所メディカルセンター病院泌尿器科

ページ範囲:P.839 - P.841

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 症例は71歳,女性。主訴は苒延性排尿。患者は1経妊・1経産で50歳時に閉経したが,非性交期間は30年間に及んだ。視診にて陰唇癒着症の診断に至り,局所麻酔下に癒着剝離術を施行した。術後,排尿状態は著明な改善を認め,現在まで再発を認めていない。陰唇癒着症は稀ではあるもののQOLに多大な影響を与える疾患であり,高齢女性の排尿障害における鑑別診断の1つとして重要であると考えられた。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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