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手術手技 腹腔鏡下手術時代における開放手術・2
文献概要
要旨:良性腎疾患に対する単純腎摘除術は最近では行う機会の少ない手術で,なかでも開放手術は腹腔鏡下手術の普及に伴い減少している。しかし,膿腎症や気腫性腎盂腎炎などの高度炎症性腎疾患は現在でも開放手術のよい適応である。本稿では,開放単純腎摘除術の手順や主な術中合併症とその対処法などを解説した。ポイントは,十分な体位,胸膜損傷なしに後腹膜腔到達,腎周囲脂肪組織の剝離,腎動静脈の処理,創洗浄である。
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