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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科61巻3号

2007年03月発行

症例

焼酎の膀胱内注入により惹起された萎縮膀胱

著者: 小林秀一郎1 塚本哲郎1 遠坂顕2 神戸尚子3 當眞嗣裕1

所属機関: 1公立昭和病院泌尿器科 2とおさかクリニック 3公立学校共済組合関東中央病院泌尿器科

ページ範囲:P.253 - P.255

文献概要

 症例は55歳,男性。酒席にて悪戯目的に膀胱内に焼酎を注入された。以降,頻尿,尿失禁,排尿痛が持続し当科を受診した。保存的に経過観察を行ったが萎縮膀胱となり,膀胱尿管逆流を伴う両側水腎症が出現し,腎盂腎炎を繰り返すため回腸利用膀胱拡大術を施行した。術後は間欠式自己導尿を行い水腎症は消失し,腎盂腎炎は発症していない。

参考文献

1)Mayersak JS and Viviano CJ:Severe chemical cystitis from the transurethral intravesical insertion of a vaginal contraceptive suppository:A report of 3 cases and proposed method of management. J Urol 149:835-837, 1993
2)木村恭祐,松浦 治,磯部安朗,他:BCG膀胱内注入療法後の重度膀胱刺激症状にステロイドが奏効した1例.日泌尿会誌 94:574-577,2003
3)木下貴之,金子正志,松島 常:BCG膀胱注入による萎縮膀胱の1例.BCG・BRM療法誌 28:69-72,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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