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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科61巻4号

2007年04月発行

特集 ここが聞きたい―泌尿器科処置・手術とトラブル対処法

Ⅰ.泌尿器科処置 【陰囊水腫穿刺】

5.内服薬の確認を怠り,抗凝固薬を内服していることを知らずに陰囊水腫穿刺を行った患者です。穿刺液に血液が混じってしまいました。圧迫止血のみで帰宅させてよいでしょうか。

著者: 大森聡1 近田龍一郎1 藤岡知昭1

所属機関: 1岩手医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.28 - P.30

文献概要

抗凝固薬・抗血小板薬を服用している患者では,服用を継続したままで手術や出血が懸念される検査を行う場合,出血性合併症の危険は有意に高まることが知られている。一方で安易に内服を中止することは,その間に虚血性心疾患や脳梗塞を発症するリスクを高める面もある。そのため,手術や検査に伴う抗凝固薬・抗血小板薬の調整については,投薬の原因となっている原疾患の状況や検討される手術や検査の必要性・侵襲の程度など,個々の病態に応じた検討が必要になる。

参考文献

1)Loeliger EA, Broekmans AW:Optimal therapeutic anticoagulation. Haemostasis 15:283-292, 1985
2)循環器疾患における抗凝固・抗血小板療法に関するガイドライン(JCS2004).Circulation Journal 68(Suppl 4):1153-1219, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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