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特集 ここが聞きたい―泌尿器科処置・手術とトラブル対処法 Ⅰ.泌尿器科処置 【膀胱洗浄】
8.膀胱カテーテルを留置している在宅ターミナルの患者です。週2~3回,定期的に膀胱洗浄を行っていましたが,感染の原因になるから洗浄してはいけないと指摘されました。どのように対処すればよいでしょうか。
著者: 石塚修1 西沢理1
所属機関: 1信州大学医学部泌尿器科
ページ範囲:P.38 - P.39
文献購入ページに移動閉鎖式持続導尿法で尿道カテーテルが留置してあるか,開放式で留置してあるか,詳細は不明である。仮に,閉鎖式と仮定すると,原則として膀胱洗浄を行う必要はなく,従来の開放式に比べると感染防御の面で優れている。しかしながら,2週間以上の長期になれば,感染が起こることは避けられない2)。また,感染に伴い尿のアルカリ化,沈殿物の増加(リン酸マグネシウムアンモニウムなど)がみられるようになり3),カテーテルが閉塞しやすくなる。閉塞しやすくなる状況もしくは閉塞の予防のために,週2~3回の定期的膀胱洗浄を行っていたが,感染の原因になるから洗浄してはいけないと指摘された状況である。
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