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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科61巻4号

2007年04月発行

特集 ここが聞きたい―泌尿器科処置・手術とトラブル対処法

Ⅰ.泌尿器科処置 【カテーテル留置(尿道留置)】

13.他施設で尿道カテーテル留置がうまくいかず,尿道出血が認められたあとに搬送されてきた患者です。まず行うべきことは何でしょうか。

著者: 大和隆1 萩沢茂1 岩渕郁哉1 古家琢也1

所属機関: 1弘前大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.50 - P.51

文献概要

尿道カテーテルの挿入が困難であると判断するまでに,その医師は何度か同じ操作を繰り返してしまうものである。ある程度経験を積んだ泌尿器科医であれば,どのような原因で尿道カテーテルが入りづらいのか推測し,ほかの挿入方法を試みると思うが,泌尿器科以外の臨床医が同様の状況に直面した場合は,さらに同じ操作を繰り返してしまうのではないだろうか。

 同じ場所をカテーテルの先端で突くことになるため,結果として尿道粘膜の損傷による出血,ときには偽尿道を形成してしまうこともある。こうなると,泌尿器科医でも容易には尿道カテーテルを挿入することができなくなる。このような場合,尿道損傷が起きた場所,損傷の程度,患者の状態のほか,既往歴なども確認する必要がある。

参考文献

1)中本貴久:ここが聞きたい泌尿器科検査ベストプラクティス.器械的検査法【膀胱穿刺,膀胱瘻】.臨泌 60(増):110-111,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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